セックスレスは性交渉がないことだとほとんどの人は思っているかも知れませんが、日本性科学会では1994年に、「特殊な事情が認められないのにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいは
セクシャル・コンタクトが1ヶ月以上もなく、その後も長期にわたることが予想される場合」であると定義がされています。
この
セクシャル・コンタクトには、キス、ペッティング、裸での同衾も含まれていますから、一般的に認識されている性交渉そのものが行われていないという意味ではないわけです。
2004年の厚生労働省と日本家族計画協会の共同調査では、夫婦間での
セックスレスの割合は、およそ
30%とされており、年々増加傾向にあると言われています。高齢の夫婦を含むものの、一年以上性交渉がない夫婦が全体の20%程度です。
アメリカでは、性交渉が一年に10回を下回る夫婦をセックスレスと呼んでいます。1994年の調査では、20%ほどの夫婦がセックスレスと言われています。仮にセックスレスの定義をアメリカと同じようにすると日本で調査したら、半分程度の夫婦はセックスレスになるかもしれません。
諸外国と比較しても元々、日本の夫婦はセックスの回数が少ないといわれていますが、日本ではキスやハグなどの習慣がないのも、
セックスレスに拍車をかけていると言えるでしょう。
たとえセックスレスであっても夫婦がお互いに不満を持っていないなら何も問題はありません。しかし、セックスレスというのは、不倫、家庭不和、家庭内暴力の原因にもなっているので、どちらかがセ
ックスレスに不満を持っている場合は、解決の努力が必要になります。
家事や育児、仕事で疲れてセックスはしたくなくても、
キスや抱きしめ合うことにそれほどの時間はかからないはずです。いくつになっても、夫婦間のふれあい、
スキンシップは大切となってくるのでお互いの努力が必要となります。